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【生成AI × 営業】営業のあり方を刷新する生成AIサービス:Regie.ai

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インテントデータの活用やパーソナライズされたメールの自動生成など、生成AIをフル活用した最新の営業手法を徹底解説!

営業は、人によって営業スタイルが異なるため、属人性の高い業務と言えるでしょう。


トップセールスと呼ばれる人もいれば、なかなか売上に貢献できない営業担当者もいるかもしれません。


こうした属人性をなるべく失くすために、数年前からSaaS業界では、データを活用したインサイドセールスなどの営業手法が確立されてきました。


そして現在、BtoBの領域では、インテントデータを活用したインテントセールスという概念も登場してきています。


インテントデータの活用は、海外では注目が集まっている領域であり、日本ではSales Markerというスタートアップが、インテントセールスを行うためのサービスを提供しています。


インテントデータとは


インテントセールスとは



詳しくは上記の記事で解説されていますが、要約すると、

Web検索におけるキーワードから企業の行動履歴などのデータ(インテントデータ)を取得・分析することで、その企業の興味関心をあらかじめ把握した状態で提案を行ったり、成約確度の高い見込み顧客のみにアプローチができる、というセールス手法です。


今回は、生成AIを最大限に活用してインテントデータとCRMソフト(Customer Relationship Management:顧客関係管理)との統合や、パーソナライズされたメールの自動作成などを行うサービスである、Regie.ai を紹介します。



Regie.aiの機能


Regie.aiの機能は大きく分けて、Auto-PilotとCopilotに分けることができます。


Auto-Pilotは、営業に必要な業務のうちのいくつかを完全自動で行ってくれる機能であり、Copilotは営業担当者の補助を行う強力なツールとして使用できる機能です。


Auto-Pilotとしては、「新たなリード顧客リストの作成」「インテントデータの活用」「電子メールワークフローの自動化」「LinkedInの活用」「電話」などの機能があり、Copilotとして「Google拡張機能」「パーソナライズメールの自動作成」「CMSとしてのコンテンツ管理」「リアルタイム分析」などの機能が提供されています。


Auto-Pilot


新たなリード顧客リストの作成

Regie.aiはSalesforceと統合することで、見込み顧客と似たような特性を持つ企業を検索しリストアップすることができるようになります。


Regie.aiではこの機能をAudience Builderといいます。


Audience Builder機能


従来であれば、営業担当者がリード顧客を自らの足で開拓し、リストとして整理したのちに、Salesforceに入力する必要がありました。

Regie.aiは、リストアップした情報が自動でSalesforceに入力されるため、無駄な時間を削減することができます。



インテントデータの活用


インテントデータとは冒頭でも説明したような、企業の行動履歴などの興味関心を示すデータのことです。

・Salesforceのリストにある企業と特性の似ている企業が自社サイトに流入した

・自社の競合サービスと比較検討している

・提供サービスに関連するキーワードで検索している

・自社サービスサイトの「詳細を見る」ボタンを押した

などのインテントシグナルを利用し、Salesforceにまだ追加されていないリード顧客を発見し、見込み顧客を拡大することが可能です。


インテント活用機能


また、この後紹介するパーソナライズされたメールの作成時には、こうしたインテントデータから得られた情報を文章に組み込むことができます。

そのため見込み顧客から見ると、「ちょうどそのことについて調べていた、課題を感じていた」と、タイムリーな提案を行うことができます。



電子メールワークフローの自動化


Regie.aiは、取得したインテントデータから顧客の温度感がどのくらい高いかを、生成AIを活用して分析することが可能です。


ホットリード(購入に積極的な、温度感の高い見込み顧客)であればメールや電話などの顧客接点を増やしてこちらからのアクションを自動実行し、温度感が低い状態であればリードナーチャリング(自社の見込み顧客の購買意欲を高めるために、定期的に情報提供を行うこと)に努め、顧客接点の機会をあえて抑える、ということを行います。


上記の画像では、


メール → 電話 → メール → LinkedIn → 電話


といったワークフローが組まれています。


顧客の反応から、次にどの手法でアクションするかが自動で選定されるのか、あらかじめ手動で設定したワークフローを自動で実行するのかは、サービスページからのみでは分かりませんでした。


顧客の反応から次のアクションが自動で選定されるのであれば、属人的な意思決定をすることなく自動化を実現することができます。



LinkedInの活用


Regie.aiでは、LinkedInが重要な営業媒体の一つであると捉えられています。

LinkedIn上で得たいいねやコメント、自社アカウントへの流入などのエンゲージメントをインテントデータとして活用し、メールや電話と組み合わせて使用することもできますし、見込み顧客のLinkedInアカウントから社名やプロフィール情報、投稿内容などの情報を取得することで、自社のサービスがどのように役立つかを提案することができるようになります。

LinkedInの活用


電話


インテントデータを活用する中で肯定的なシグナルを検知した際に、必要に応じて電話を推奨する場合があります。


この時に使用するトークスクリプトは生成AIが作成したものであり、見込み顧客の個人や企業の情報を交えた、パーソナライズされたスクリプトです。全ての通話データは、文字起こししてSalesforceに自動入力されるため、通話の結果をすぐに確認・共有できます。

電話機能



Copilot

Google拡張機能


Regie.aiは見込み顧客の調査を行うために、Google拡張機能を提供しています。

Regie.ai: Google拡張機能によるAI Sales Copilot


拡張機能により使えるようになる機能はこの後詳しく紹介しますが、見込み顧客の調査やその情報を活用したメールの自動作成機能になります。



パーソナライズメールの自動作成

Regie.aiには、Rapid Writerというパーソナライズメールの自動作成機能があります。

Salesforceに登録された見込み顧客の情報やLinkedIn上で公開されている情報から、見込み顧客個人の情報やその企業特有のニュース情報などを自動で収集し、その情報を用いてメールの作成を自動化してくれます。


パーソナライズメールの自動作成機能:Rapid Writer


かつては、メール送信の自動化を行うと共通のテンプレートしか扱うことができず、顧客名やメールアドレスだけを動的に設定することしかできませんでしたが、Regie.aiであれば数分でパーソナライズされたメールを大量に送信することができます。

また、生成AIを活用しパーソナライズされたメールを自動作成する企業として、Autoboundという企業が挙げられます。

詳しくはこちらの記事にまとめています。


パーソナライズされたメールを一瞬で作成する生成AIツール:Autobound




CMSとしてのコンテンツ管理


CMSとは、Contents Management Systemの略で、文字通りコンテンツ管理を行うためのツールのことを指します。


Regie.aiのサービスサイトでは、「コンテンツを直接作成できる唯一のCMS」と表現されています。


「直接作成できる」というのは、従来であればCMSは、CMS以外のツールを使って作成したコンテンツ(資料や記事、画像など)を管理するためのツールですが、Regie.aiではそのサービス上で生成されたコンテンツをそのまま管理できる、という意味で使用されています。



Regie.aiのCMS機能



ここでいうコンテンツの代表的な例として、見込み顧客ごとのペルソナや、自社サービスの価値および自社サービスが解消するペインを説明したプロンプト(生成AIに与える指示文)などが挙げられます。

  1. メールを作成するときに頻繁に使用されるプロンプトを、Regie.ai上で作成することができる
  2. 顧客から反応が良かったメールの作成に使用されたプロンプトを、コンテンツとして管理できる

そのため、コンテンツの作成と管理が両方できるサービスであると言えるでしょう。


Regie.aiではプロンプトをコンテンツとして捉えていますが、従来のCMSのように、自社の営業資料やホワイトペーパー、広告出稿しているバナー画像などをコンテンツとして捉えてサービスを展開している生成AIスタートアップも存在します。


GTM Buddyというサービスは、顧客のステータスや会話の流れに合わせて最も適していると思われるコンテンツを提案するための機能や、特定の見込み客に対してどの営業資料が最も反応が良かったかを生成AIで分析する機能を提供しています。

詳しくはこちらで解説していますので、興味があればご覧ください。


営業担当者のための生成AI Copilot:GTM Buddy


リアルタイム分析


自動作成されたメールが、反応が良かったかどうかを分析する機能は、より良いメールを作成する(ためのプロンプトを改善する)ために必須の機能です。


Ragie.aiでは、送信したメールの開封率や返信率を計測することでメールをスコア化し、グラフの形で可視化しています。



まとめ

Ragie.aiはインテントデータと生成AIを活用することで、パーソナライズされたメールの自動作成や新たなリードのリストを作成など、インテントセールスを自動化していることがわかりました。


弊社でも、セールス業務を効率化・自動化するツールの開発を行っております。また、私たちは大規模言語モデルに専門知識を埋め込む「RAG」という技術や、非構造・半構造のデータを構造化・正規化することに強みを持つ会社です。


それらの技術を活かしたプロジェクト組成やMVP開発のご支援も行っておりますし、「そもそもどのような業務に生成AIを活用できそうか」という上流工程から伴走することも可能です。「情報収集も兼ねて相談したい」というお客様も、お気軽にお問い合わせください。

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